学校ブログ
1学期終業式 全校生徒のみなさんへ
1学期の終業式は、感染症拡大防止のため、各教室への映像配信で行いました。
当日、やむを得ず登校できなかったみなさんへ、終業式で話したことをお伝えします。
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1学期の終業式にあたり、全校生徒のみなさんへ、感謝と激励の話をさせていただきます。
まず、先生がうれしいと感じ、皆さんを誇りに思えたことについて、話をしたいと思います。
5月下旬に地域の各字の区長さんに学校に来ていただき、学校後援会のお願いをしました。
そのとき、会議の中で区長さんがこうおっしゃいました。
「今年の冬は例年にない大雪だった。ちょうど自宅前は、小学生、中学生の通学路なので、大雪の朝、除雪作業をしていた。高溝方面から自転車に乗った背の高い中学生が、大きな声で『おはようございます。いつも除雪ありがとうございます。』と声をかけてくれた。大きな声だったので一瞬びっくりしたが、その中学生が去った後、とてもすがすがしい気持ちになった。本当にうれしい限りです。」
先生は、地域の方が一人の双中生の姿に感動しておられることに、素直にうれしいと感じました。そして、双中生は、やっぱり地域の皆さんに支えられているんだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
「地域の人、家族や友だち、先生に挨拶をする」…当たり前だけど、「いつもありがとう」と気持ちを込めてする挨拶は人を感動させるんだと、あらためて気づかされました。
登下校中の見守りや挨拶運動、地域の活動など、いろいろな場面で、見守っていただいたり、支援していただいたりしています。ご指導いただいている先生方をはじめ、地域でみなさんの見守りをしてくださった方など、一人一人が多くの方に支えてもらい、安全に安心して過ごすことができたことを知っておいてほしいと思います。私たちの気づかないところで、たいへん多くの方に支えられているのです。
さて、4月に、双葉中学校の学校目標について話をしました。
その中で、「努力を積み重ねる誠実さと情熱を大切にしてほしい。」
そして、「いつまでも見ていたいと思える美しい姿を期待しています。」と言うメッセージを贈りました。
1学期の学校生活はどうだったでしょうか。
学級での活動、合唱コンクール、授業や部活動、生徒会活動、職場体験学習など、さまざまな場面で、自分なりに努力を積み重ねてきたことは、たいへん立派なことだと思います。
多くの皆さんが、自分と葛藤しながらも、前進する努力を積み重ねてきました。そのことは、決して自分にとって無駄なことではありません。前を向きもがいた分、自分の力になっていくのだと信じています。
先日、ある生徒が、こんな話をしてくれました。
「我慢をしようと思うけれどできない、粘り強く続けようとしても続かない。どうしたら、粘り強く続けられるのでしょうか?」
我慢できる人や粘り強く続けることができる人には「共通点」があると思います。
それは、「工夫すること」です。どのようなことでも、「工夫を重ねていく」ことで、「努力を積み重ねていこうとする力」が身についていくのだと思います。
合唱コンクールの取組を思い返してください。
互いに仲間を信じ、想いを一つにして歌うことの素晴らしさを実感できたと思います。
先生は、当日、各学級の練習風景を重ねて、ステージの皆さんを見ていました。
それぞれの学級で、いろいろな課題があったと思います。
途中で苦しかったことも当然あったでしょう。
そんなとき、例えば、実行委員と担任の先生が相談し、時には学級全体で相談し、
さまざまな工夫に取り組んだと思います。
そして、課題がクリアできると、次は「自信をもって歌おう!」とか、「笑顔で歌おう!」という新たな目標を設定して、また工夫して。その繰り返しの結果が、あの素晴らしい合唱となって、聴いている人に感動を与えたのだと思います。
夢や志なき者には、成長は訪れませんが、それだけではうまくいかないことが多いのです。
具体的な計画を立て、そのために工夫することができないと、成長にはたどりつかないのだと思います。
明日から、夏休みです。
双中生全員が、平等に、成長できるチャンスのある夏休みです。
3年生のみなさんにとっては、自分の進路実現に向けて、じっくり実力を伸ばしたり、課題を克服できる機会です。
まずは、計画を立て、一日一日を計画的に過ごしてほしいと思います。自分がどれだけ「工夫して、努力を積み重ねていこうとする力」を身につけられるか、自分との戦いです。ぜひ、がんばってほしいと思います。
1、2年生のみなさんにとっては、自分自身を甘やかさず、心と体、そして頭を鍛えてほしいと思います。
中でも、2年生の皆さんは、2学期、生徒会活動や部活動で、双葉中の柱としての活躍が期待されます。この夏休みは、じっくりと力を蓄えてくれることを期待しています。
最後に、2学期の始業式では、一段と成長した皆さんと会えることを楽しみにしています。